日本の名月⑩/秋風に~もれ出づる月の影のさやけさ/百人一首79番歌
百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。そのうちのひとつ、これは「雲の絶え間より、もれいづる月の~」と詠っています。どのような月なのでしょうか。そして、その情景からなにどのような味わいを得ることができるのでしょうか。一緒に味わってみてください。
「実は、そうだったんですね」って思える、そこに発見や再発見がある、そんな記事を書いていきたいと思います。
百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。そのうちのひとつ、これは「雲の絶え間より、もれいづる月の~」と詠っています。どのような月なのでしょうか。そして、その情景からなにどのような味わいを得ることができるのでしょうか。一緒に味わってみてください。
百人一首には恋を取り上げた歌が沢山あります。これはそのうちの一首。しかも、月を題材にしています。日本の中世には、夜に男が女の家に行き、愛し合うという「通い婚」という慣習がありました。それを踏まえて、これを詠んでみてください。
遣唐使として唐に渡った安部仲麻呂(698~770年)が詠んだ和歌です。日本から遠く離れた唐にいて、大空の月を眺めたら、故郷日本の春日の三笠山に昇る月を思い出し、センチメンタルになっていたのかもしれません。いいや、心の中はきっとはりさけんばかりの思いであったかもしれません。
百人一首には「有明の月」が3首に詠われています。これは、そのうちのひとつです。”なぜ” 有明の月を眺めることになったのか・・、”今来むと” は何が”来むと” なのか・・世間にある一般的な解釈は横に置いておいて・・想像を膨らませると、この歌はいろいろな解釈ができて、とても味わいのある和歌になります。
百人一首には、月を詠んだ歌が11首あります。そして「有明の月」が登場する歌が3首あります。これは、そのうちのひとつ。ほととぎすという夏の到来を告げる鳥の鳴き声に、頭を上げると、そこには有明の月が残っていた・・・という和歌です。中世の日本人が感じていた風情を味わってみましょう。
百人一首には月を詠んだ和歌が11首あります。そのうちのひとつ、これは源氏物語を書いた紫式部が詠んだものです。紫式部のお月様の見方、そして紫式部の日々の生活を垣間見ることができる貴重な一首です。平安時代の五七五七七の和歌の世界を、たっぷりと味わってくださいませ。
百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。そのうちの一首では「恋しかるべき 夜半の月かな」と詠っています。いったいどのような月なのでしょうか。そして、その月に、何を感じて、何を思ったのでしょうか。
百人一首には月を取り上げた歌が11首もあります。そのうちの一首、西行法師の和歌です。夜空に煌々と輝くお月様を見て、このような感じ方もあるんだなぁ・・と、当時の人達との思いを共有できたらいいなと思います。
百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。これはそのうちの一首。秋の夜、月を眺めていると、もの悲しさにおそわれる。でも、このもの悲しさは、私ひとりだけのものではないんだよね。家族にも友達も、きっともの悲しく感じていることだろう・・・そんな和歌です。味わってみてください。
百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。100首のうちの11首ですから多いですね。きっと月への愛着があったのかもしれません。その辺りを紐解けば、当時の日本人の心持がわかりそうな気がします。月を詠んだ歌を一首取り上げて解説していきます。ご先祖様と一緒にお月様の魅力を味わいましょう。