介護の詩一覧

老人ホームでの出来事、感じたこと、高齢者様の息使いと命の灯を「詩」でお伝えしています。

介護の詩|認知症高齢者への接し方|みんな夢の中|老人ホーム|詩境

愛する家族が認知症になり病状が進んでいくことは、残された家族にとってとても不安な事だと思います。残された家族は出口の見えないトンネルを進んでいくような思いではないでしょうか。老人ホームでの、私とある認知症高齢者様とのコミュニケーションの様子を口語自由詩で表現しました。詩境には認知症高齢者様との接し方を解説しております。

介護の詩|転倒そして老死|老人ホームで暮らす高齢者の様子|最期

高齢者の転倒は、それが他界へのきっかけになる場合もあります。事例は、たった一度の初めての転倒、そして救急搬送、入院・・翌朝にご逝去された例です。死因は老死でした。元気だったのに突然の他界。高齢者の場合それをピンピンコロリと表現する場合があります。死ぬ時に長く苦しまなくていいので幸せな死に方だと解釈されています。

介護の詩|虚ろな眼差し|老人ホームで暮らす高齢者|大腿部骨折

骨折は、高齢者の介護が必要になった原因の第三位を占めているそうです(①認知症 ②脳血管疾患)。多いのは転倒による骨折です。そしてそれは老人ホームでも同じこと。既に施設で暮らす必要性があって老人ホームにいる高齢者が、さらに骨折してしまうのですから事は重大です。ADLへの影響も大です。この頁では、その事例を取り上げました。

介護の詩|老いてゆくということ|老人ホーム|ある認知症高齢者

老人ホームにて、ある認知症高齢者の方のトイレ介助をしていた時のことです。その方が突然泣きだしたのです。「こんなふうになって、なさけない...」という思いが噴き出したのでした。その時の様子を口語自由詩にしました。そして詩境では、詩境だけでなく、その経緯の詳細と介護の対処の仕方について記しました。参考になれば幸いです。

介護の詩|老人ホームの様子|後期高齢者の延長戦③ハーモニカ・故郷

老人ホームには老人ホームの時間と空間があります。そしてそこには、胸がジーンと熱くなって感動する時間と空間もあります。ハーモニカを得意としていたお爺ちゃんの、お元気だった頃と後期高齢者としてその延長戦に生きる姿を、口語自由詩で表現してみました。この詩とは別に「後期高齢者の延長戦①」「後期高齢者の延長戦②」がございます。

介護の詩|老人ホームの様子|後期高齢者の延長戦②|将棋:穴熊作戦

人生100年時代?そんなに長生きしてどうするの?・・と、介護職に就いてから思うようになりました。たとえ100年生きたとしても、最期の時期はやっぱり辛いからです。この度は、後期高齢者の方の死に近づいていく頃の時期を「後期高齢者の延長戦」という言葉で位置づけてみました。そして口語自由詩で表現してみました。

介護の詩|老人ホームの様子|後期高齢者の延長戦①|映画・モロッコ

後期高齢者。85才位を過ぎたら残りの人生は延長戦のような気がします。延長線ではなく延長戦です。なぜなら、他界する迄に、もがきながら悪戦苦闘する場合も多々あるからです。映画のモロッコを毎日観ていた後期高齢者様。急にADLが落ちて、ある日、失禁をされたのです。その方のADLが落ちる前と後を、口語自由詩で語ってみました。

介護の詩|切なくても宝物|老人ホームで暮らす高齢者の様子|詩境

面会に来た息子を見送る母。歩道を行く息子は、どんどん遠く、どんどん小さくなっていきました。そのときは母は「切ないわね..」と口にしたのです。その瞬間を言葉にしたのがこの作品です。詩境、考察も併せてお読みくださいませ。考察の中では「切ない」を歌詞に使った歌謡曲も二曲(ルビーの指輪、思い出がとまらなくなる)取り上げました。

介護の詩|食介/食事介助|老人ホームで暮らす高齢者の様子|詩境

いよいよ死期が近くなった方への食介を通して、感じたことを口語自由詩にしました。この方は100才。おめでどう!に対しては「人に尻を拭いてもらって何が目出たいんですか?」と言い、かつてはこんなことも言いました「こんなことになるのなら、80才位の時に死んでおくんだった...」・・人生、長生き=幸せ、ではないということですね。