(画像はイメージです/出典:photoAC)
お客様をひきつける
「さしすせそ」を
実践していますか?
(私が実践で得た成果を基に書いています)
営業がうまくいく、販売がうまくいく、いずれもコミュニケーションがうまくいった結果であることは、みなさんもう既に体感していらっしゃると思います。
それはつまり、営業や販売よりも先に、まずはコミュニケーションが優先されるということ。
もしも営業や販売がなかなか上手くいっていないのなら、営業のことも販売のことも一旦は横に置いておいて、コミュニケーションが上手くとれているか否か、そのことだけに取り組むことをお勧めいたします。
その方法のひとつが色々なコミュニケーションを円滑にする「さしすせそ 」。営業や販売だけでなく恋愛講座でも語られる「さしすせそ」。
営業では、このように使います。
1.「さ」:「さすがですね」 「さすがですね、お客様」
・お客様をほめることは、お客様の気持ちを承認することです。人は認められたら嬉しいです。なので、心が開きます。手順は以下の通りです。
(1)お客様に心理的な負荷をかけないように、クローズドクエスチョンで質問しましょう。
(2)お客様のYES又はNOの返事に相槌を打ちましょう。お客様は「あっ、この人、私のことを分かって若くれているわ!」と思っていただけます。お客様の気持ちは自分の方に向けられます。
(3)お客様の表情、言葉、返答の内容を、よく観察しましょう。ただ、観察しているなんて思われては敬遠されますので、笑顔で相槌を打ちながら観察しましょう。
(4)お客様が、ご自身のことをポロリと口にしてくれる瞬間があります。これを見逃さないようにしましょう。そこが「さすがですね」を伝えるチャンスです。
※ (注意) お客様が口にする事柄のなんにでも「さすがですね」と言っていたら、お客様は「この人私に買わせたいのだわ」と思われて、警戒心を抱かしてしまいます。
※ (留意) お客様がご自身のことを言ってくれる瞬間とは、例えば「私は◇◇◇なのよ」とか「うちの場合は〇〇かな」とか、あえてお聞きしないと聞き出せないご自身の事柄を、口にする瞬間です。これを秘密の暴露といいます。これ、お客様の心が和んできた証拠です。
そんな時がチャンスです。すかさず「さすがですね」とほめましょう。
例えば、私がコーヒーメーカーを売っている時に、お客様はこんなことを口にされました。店頭で試飲をしていただいている場面です。お客様はコーヒー豆について口にしました。
お客様:「これ□□□? □□□もいいけど、◇◇◇も美味しいわよね」
私 :「お客様、さすがですね。もっと教えていいただいても、よろしいですか」
〔解説〕これは承認欲求を満たすことにつながります。お客様は無意識ですが、認められたら嬉しいものです。嬉しいから、またほめてもらいたくて、相手(スタッフ)の話をよく聞こうとします。だから、耳が開きます。スタッフとしては、話しやすくなるわけですね。
実は、「さしすせそ」の全部が「承認欲求を満たす誉め言葉の頭」だと思ってかまいません。
2.「し」:「知りませんでした」「へーそうなんですね。私知りませんでした」
お客様を認め、お客様の気持ちを持ち上げます。
このあとには必ず「教えていただいて、ありがとうございます」を繋げまましょう。
そうすると、その次に「ところで、◇◇◇は、▽▽▽なんですか?」と、質問をつなげることができます。なので、コミュニケーションを維持していくことができます。
3.「す」:「すごいですね」「すごいですね、さすがお客様!(〇〇さん!)」
さらに、お客様をほめます。
お客様の何をほめるのか、具体的にきちんと伝えて下さい。
でないと「この店員、客をほめてっばっか。調子よすぎる」くらいに思われてしまい、信用を得るまでには、ほど遠い状況になってしまいます。
4.「せ」:「センスがいいですね」
前出の「す」と同じですね。
「すごいですね」の内容が具体的であるのに対して、「センス」は主観的な事柄です。主観であるがゆえ否定はしずらく、言われる方は嬉しいものです。
5.「そ」:「そうなんですね」「そのとおりですよね」
お客様が主役になる言葉ですね。
お客様を認め、尊重し、感嘆する。お客様の承認欲求は無意識のうちに満たされます。
*
このように、相手先様を認めて、さらに共感すること。
「さしすせそ」は、コミュニケーションをつなげていくための、簡単で分かりやすく、実践しやすいテクニックです。
営業販売のコミュニケーションテクニックのひとつ「さしすせそ」
まだ使っていない人は、是非今日から実践してみて下さい。
コミュニケーションが繋がれば、販売の機会が増えます。
販売の機会が増えれば成果を上げられる可能性が高くなります。
なので、営業の仕事、販売の仕事がいっそう楽しくなります。
☆販売を楽しみましょう!