月を詠んだ和歌/百人一首86/恋歌/嘆けとて月やはものを思はする
この和歌は百人一首の中の恋歌のひとつです。ただ、恋歌にしては情熱は乏しく、愛情表現も無く、心の内へ内へと内省しているようです。この記事では百人一首の他の恋歌も併記して、正直私の感想なのですが ”この恋歌が表現している控え目な恋心” を伝えたいと思いました。あくまで私個人の感想です。
「実は、そうだったんですね」って思える、そこに発見や再発見がある、そんな記事を書いていきたいと思います。
この和歌は百人一首の中の恋歌のひとつです。ただ、恋歌にしては情熱は乏しく、愛情表現も無く、心の内へ内へと内省しているようです。この記事では百人一首の他の恋歌も併記して、正直私の感想なのですが ”この恋歌が表現している控え目な恋心” を伝えたいと思いました。あくまで私個人の感想です。
月を素材にして時間の経過を伝え、「待っていても来ない恋人」への失恋の思いをさりげなく伝えている恋歌、百人一首の第59番歌です。内容を探ると、平安時代の男女間の慣習を伝えてくれる歌でもあります。そしてさらに、”恋心に諦観を伴うその時、その恋は既に過去の産物である” ことも教えてくれています。
百人一首より「有明の月」を詠んだ恋歌です。「貴方は来てくれるって言ったのに、季節はもう秋、長月よ。ちっとも来てくれないじゃあない!嘘つき!・・あ~あ、有明の月が出ている。もう朝なのね。今日も来なかった・・、まったく!貴方っていう人は!もう一生来なくていいわよ!」っていうような歌です。
百人一首の恋歌43首の中から、特に心狂おしい8首を選び解説しました。鑑賞の奥行を深めるために、直訳、英訳、英訳のgoogle翻訳、筆者による意訳、を各々載せました。歌は平安時代のものですが、それぞれの感慨が今に通じるものです。恋愛指南のひとつになれば幸いです。
百人一首には多くの恋歌が選ばれています。その中で broken-heart いわゆる失恋や悲恋を詠った歌を六首解説しました。全部が失恋であり、辛い恋なのですが、恨み/後悔/片思い/悲恋/情熱/涙の人生歌、その思いは様々です。恋はワクワクドキドキ/ハッピーである一方、残酷な一面も持ち合わせています。味わい下さいませ。
第82番歌、恋歌に数えられていますが、その恋は長い長い年月の経過が感じられます。だとすると、これは恋歌というより人生歌です。恋に生きてきたけれども叶わぬ恋。現代語訳だけでは分かりづらい解釈を、英訳は見事に分かりやすくしてくれています。この頁を詠めば、英語を学びながら和歌の心を味わうことができます。
彼と一夜と共にしたのに、彼はずっと愛していると言ってくれたのに....彼の本当の心が見えない。嗚呼、乱れた黒髪のように心も乱れてしまう・・という歌なんですね、これ。さて、それをどうやって英訳すればいいのでしょうか。難解は古文の和歌でも、英訳することで意味が明確にわかります。味わってくださいませ。
難解な古文の和歌をとてもわかりやすい英訳で読むことができます。さらに、解説⇒直訳⇒意訳がありますので、英語の勉強にも、和歌の鑑賞を深めることにも、役立ちます。今回のお題は I'm going to die で始まる歌です。「私はもうすぐ死んでいきます」...いったいどういうわけなのでしょうか。
この歌は恋歌なのですが、とても怖い歌です。自分を振った男へ「貴方は神の罰を受けて死ぬのです」と詠います。何故でしょうか? その理由は歌の中に詠われています。現代語訳だけでは伝わりにくい恋の恨み心ですが、英訳することによって、分かりやすく理解することができます。
百人一首の恋の歌、第50番歌「君がため惜しからざりし命さへ~」の英訳とその解説です。直訳、意訳、解説も付けました。日本語と英語と両方の表現を学ぶことにより、和歌の心と英語表現と両方学べます。「貴女に逢うためなら死んでもいい!」と詠った歌、どのように英訳されているのでしょうか?そして、その歌の心は?