百人一首一覧

百人一首/「逢ふ」を題材にした九首に読み取れる関心事

百人一首には同じ言葉を用いた歌が沢山あります。この記事では9首に詠まれている「逢ふ」を詠んだ歌を全部取り上げて、「逢ふ」にどのような意味を持たせたのかを探っています。紫式部も清少納言も詠んでいる「逢ふ」を用いた歌、どのような意味を持たせて詠んだのでしょうか。

百人一首/「花」を題材にした五七五七七、和歌六首

百人一首には「同じ言葉」を詠んだ歌が複数あります。この記事では「花」を詠んだ六首を取り上げて、詠まれている「花」に焦点を当てて解説しました。多く使われている言葉は、当時の人々の関心事でもあります。当時の人々の「花」に対する考え方を知ることによって、今に繋がる日本人の思考方法の一部が垣間見えるのではないかと考えました。

百人一首「恋の歌」/ 漢字「命」を詠み込んだ恋歌四首から恋を知る

百人一首には恋歌が数多くありますが、その中で「命」という語句を見込んだ恋歌が四首あります。「恋」に「命」なのですから、その意味にはとても重くて深いものがありそうです。そして、その世界は、いつの世にも変わらない恋の世界でもあります。これら四首を味わいなから、恋の疑似体験をお楽しみください。

百人一首/恋の歌/「恋し」を詠み込んだ恋歌八首から、恋心を知る

漢字「恋」を詠み込んだ恋歌を小倉百人一首から全て取り上げて、意訳と解説をおこない、「恋」を詠み込まずにはいられなかった、各々の恋歌における恋の事情を探ります。そこから恋の特性について学び、さらに「恋」という漢字のnostalgicな意味についても和歌を事例に言及しています。

日本の名月:まとめ/百人一首から、月を詠んだ11首を味わえます

百人一首に詠われている「月」、その11首をリストにしました。各々の解説にリンクしています。日本人が、月をどのように思い、どのように感じてきたのか、その心の有り様を味わってみてください。【意訳/Free translation】を中心に味わいを深めてまいりましょう。

日本の名月⑪/朝ぼらけ~有明の月と見るまでに/百人一首31番歌

百人一首には月を詠った歌が11首あり、そのうちの3首に「有明の月」が使われています。・・この和歌も「有明の月」と詠んでいますが、実は、本当のお月様は登場しません。白い雪の白さを詠っています。なのに「有明の月」を引用するくらい、「有明の月」は当時の人達にとって大事で意味のある自然現象のひとつだったと思われます。

日本の名月⑩/秋風に~もれ出づる月の影のさやけさ/百人一首79番歌

百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。そのうちのひとつ、これは「雲の絶え間より、もれいづる月の~」と詠っています。どのような月なのでしょうか。そして、その情景からなにどのような味わいを得ることができるのでしょうか。一緒に味わってみてください。

日本の名月⑨/やすらはで~かたぶくまでの月を見しかな/百人一首59番歌

百人一首には恋を取り上げた歌が沢山あります。これはそのうちの一首。しかも、月を題材にしています。日本の中世には、夜に男が女の家に行き、愛し合うという「通い婚」という慣習がありました。それを踏まえて、これを詠んでみてください。

日本の名月⑧/天の原~三笠の山にいでし月かも/百人一首7番歌

遣唐使として唐に渡った安部仲麻呂(698~770年)が詠んだ和歌です。日本から遠く離れた唐にいて、大空の月を眺めたら、故郷日本の春日の三笠山に昇る月を思い出し、センチメンタルになっていたのかもしれません。いいや、心の中はきっとはりさけんばかりの思いであったかもしれません。