百人一首/恋と命/生きたい、死にたい、もう一度逢いたい/恋歌三首
百人一首の恋歌の中から、感情が特に鋭敏に響く歌を選んで解説しました。テーマは「恋と命」です。恋をして、もっと生きたい、今日限りで死んでしまいたい、死ぬ前にもう一度逢いたい・・とかく恋心というのは我儘なもの。でも、そこに味わいがあります。
「実は、そうだったんですね」って思える、そこに発見や再発見がある、そんな記事を書いていきたいと思います。
百人一首の恋歌の中から、感情が特に鋭敏に響く歌を選んで解説しました。テーマは「恋と命」です。恋をして、もっと生きたい、今日限りで死んでしまいたい、死ぬ前にもう一度逢いたい・・とかく恋心というのは我儘なもの。でも、そこに味わいがあります。
百人一首の恋歌の中から、恋する苦悩の感情が特に鋭敏に感じられるものを四首選んで解説しました。そこには、恨みがあり、後悔があり、孤独があり、失意があります。昔も今も同じようです。恋歌を詠んで、恋の思いを味わい下さいませ。
百人一首に、季節を詠んでいる歌は多いのに、冬は少ないです。選者の藤原定家の好みだと言ってしまえばそれまでなのですが、少ないがゆえに、しっかりと味わっておくことで、百人一首全体への理解、そして他の季節の歌への理解もまた、深まるのではないかと思います。
百人一首には秋を詠んだ歌が数多くあります。中世のひとたちは、どのような情景に秋を感じていたのでしょうか。「秋」という語句を詠みこんだ12首を味わってみましょう。
百人一首には同じ言葉を用いた歌が沢山あります。この記事では9首に詠まれている「逢ふ」を詠んだ歌を全部取り上げて、「逢ふ」にどのような意味を持たせたのかを探っています。紫式部も清少納言も詠んでいる「逢ふ」を用いた歌、どのような意味を持たせて詠んだのでしょうか。
百人一首には「同じ言葉」を詠んだ歌が複数あります。この記事では「花」を詠んだ六首を取り上げて、詠まれている「花」に焦点を当てて解説しました。多く使われている言葉は、当時の人々の関心事でもあります。当時の人々の「花」に対する考え方を知ることによって、今に繋がる日本人の思考方法の一部が垣間見えるのではないかと考えました。
杜甫の「絶句」について、原文とその英訳を読みながら「絶句」のテーマを探りました。漢詩を鑑賞する方法として、その漢詩やその書き下し文を読むだけではない、他言語に訳された漢詩を読むことによって味わえる鑑賞方法をここで紹介しました。
この詩のキーワードは「なまあったかい風」だと私は思います。冷たい風が、なまあったかい風になる・・そこには、過去~現在、そして未来への”時間の推移”を感じます。七五調でリズミカルに詠んだこの詩に中原中也は人生という時間軸を投影していたのでは?それを解説しました。
夏目漱石の「草枕」にも引用されている陶淵明の「飲酒」。多くの解説書では「採菊東籬下 悠然見南山」に焦点を当てていますが、私は「此中有真意」にこの詩の真意を読み取りたいです。酒を飲むシーンは語られていないのに「飲酒」。これも、この詩の味わいの深さですね。陶淵明の「飲酒」を意訳してみました。詩の楽しみ方のひとつです。
李白の「山中問答」を意訳しながら解説しました。この詩の美しさは、桃花が流水に乗り窅然として流れていくところです。陶淵明の”飲酒”や、”桃源郷”にも通じる趣のあるこの漢詩を、どうぞ自由に味わいくださいませ。