教科書で学んだ懐かしい詩歌一覧

日本の名月⑥/ほととぎす~ただ有明の月ぞ残れる/百人一首81番歌

百人一首には、月を詠んだ歌が11首あります。そして「有明の月」が登場する歌が3首あります。これは、そのうちのひとつ。ほととぎすという夏の到来を告げる鳥の鳴き声に、頭を上げると、そこには有明の月が残っていた・・・という和歌です。中世の日本人が感じていた風情を味わってみましょう。

日本の名月⑤/めぐり逢いて~雲がくれにし夜半の月かな/百人一首57番歌

百人一首には月を詠んだ和歌が11首あります。そのうちのひとつ、これは源氏物語を書いた紫式部が詠んだものです。紫式部のお月様の見方、そして紫式部の日々の生活を垣間見ることができる貴重な一首です。平安時代の五七五七七の和歌の世界を、たっぷりと味わってくださいませ。

日本の名月②/月見れば 千々にものこそ悲しけれ/百人一首23番歌

百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。これはそのうちの一首。秋の夜、月を眺めていると、もの悲しさにおそわれる。でも、このもの悲しさは、私ひとりだけのものではないんだよね。家族にも友達も、きっともの悲しく感じていることだろう・・・そんな和歌です。味わってみてください。

日本の名月①/夏の夜は~雲のいづこに月宿るらむ/百人一首36番歌

百人一首には月を詠んだ歌が11首あります。100首のうちの11首ですから多いですね。きっと月への愛着があったのかもしれません。その辺りを紐解けば、当時の日本人の心持がわかりそうな気がします。月を詠んだ歌を一首取り上げて解説していきます。ご先祖様と一緒にお月様の魅力を味わいましょう。

静夜の思い/李白/色彩を味わい楽しめる漢詩の「鑑賞方法」

漢詩に詠み込まれている「色」について探ってみました。李白の〔静夜の思い〕を題材にしています。一読して無彩色に思える〔静夜の思い〕ですが、とっても色を意識することもできます。色はどんな表象をもたらすのか・・・、そんな見方もまた一興です。