セールストークは印象が肝心/きっかけを作る上手なアプローチ


(画像はイメージです/出典:photoAC)

セールストークは最初が肝心

アプローチは

作戦を立てていますか?

(私が実践で得た成果を基に書いています)

何事も計画がよければ、上手くいく可能性が高まります。ビジネスの計画、それは作戦。セールストークも作戦を立てて臨みましょう。

さて、なぜ最初が肝心かというと、お客様の耳が開いて「聴いてみたい」という気持ちがなければ、そのセールストークは暖簾に腕押し、豆腐に釘、馬の耳に念仏・・・だからです。

1.復習:メラビアンの法則

きかっけは大切です。相手先様に与えるあなたの印象は、真っ先に非言語メッセージです。

非言語メッセージとは、相手先様に与えるあなたの視覚情報(身嗜み、表情、手足の位置、目の動きなど・・)や、聴覚情報(声の大きさ、抑揚やトーンなど・・)のことです。そして、これらは ”印象” という言葉で表現されます。

そして、それらの ”印象” は、言葉よりも強い ”印象” を相手先様に与えるとされています。このことは優秀なみなさんですから既に勉強済みですね。もしも、ちょっと??と思った人は、メラビアンの法則というセオリーを自習してくださいね。

メラビアンの法則では、言語情報が相手先様に与える影響は、たった7%と説明されています。つまり ”印象” が93%を占めるということ。なので ”印象” よく思われるようにしましょうね、ということです。セールストークは印象のいい人から聞きたい、人の常です。

実践の場においては、このセオリーを「第一印象って大切だよね」という理解をして、「身嗜みや表情にも気を配ろうね」という心得でよいと思います

たとえば、営業スタッフが商談で相手先様に「おはようございます!よろしくお願いいたします」と言ったその瞬間、相手先様が得る営業スタッフの ”印象” は、視覚と聴覚から93%、言語からは7%という意味です。

つまり、「おはようございます!よろしくお願いいたします」という言葉そのものの意味よりも、そのスタッフの身嗜み、姿勢、手足の位置、しぐさ、そして声の大きさ、トーンや抑揚などが、相手先様に  “〇○な感じ” いう印象を与えているということです。

ということは、視覚情報(表情、目の動き、しぐさ等、もちろん身嗜みも)や、聴覚情報(声の大きさ、トーン、抑揚)も大切なトークの役割を担っているというわけですね。

ならば、どんな対策を立てればいいのか? ・・・・第一印象を良くするために、直ぐに取り組めることは、鏡の前での予習です。鏡の中の自分を見て ”感じがいい” と思うように予習をすることが、セールストークを向上させる予習の第一歩なのです。

第一印象はアプローチそのものでもあります。なので、そこに作戦を立てるか立てないかによって、その後に続くセールストークに上手く入れるか入れないか、つまりお客様の耳が開くか開かないか・・・が決まります。

2.アプローチに作戦を立てる

(1) 心理的な負担をかけないように声をかけましょう。

×  ex:「***いかがですか?」

〇  ex:「お探しのものは見つかりましたか」

「いかがですか?」 はお客様に判断を求める言い方です。お客様にしてみれば、チラッとしか見ていない、ちょっとしか聞いていない・・・のに、「いかがですか?」と言われても困ってしまいます。なので、スーッと通り過ぎていってしまいますね。それではセールストークはいつまでたっても始められません。

「お探しのものは見つかりましたか」はクローズドクエスチョンで、お客様の反応は以下に示す通り、三通りだけです。なので、その三通りへの対応を用意しておくだけでいいんです。先を読みやすいです。なので、セールストークに繋げやすいのです。

一方で、もしも「いかがですか?」を使った場合は・・・お客様がどのような反応を見せるのか、その予想は多岐に渡ります。なので、予習をしずらいですね。

(2) お客様の反応と、各々の反応への対応の仕方を実践しましょう。

ex:「お探しのものは見つかりましたか?」

A:無視して通り過ぎる・・・これが一番多いです。お客様の背中に明るく「ありがとうございます」と声をかけて下さい。それで十分です。その明るい言葉、他のお客様が何気なく耳にしています。そのお店の雰囲気を作ります。実は、とても大事です。

B:首を縦に振る、「はい」「ええ」のYESの返事・・・「ありがとうございます」(感謝)から入り、「何かご不明な点はありませんか?」などの安心をご提供しましょう。

自分に余裕があれば「どちらの商品ですか?」と確認をして「まあ、いいものをお選びくださってありがとうございます!」と、お客様のご判断に共感しましょう。お客様は喜びます。喜んでくれるから耳が開き、セールストークも自然な形でお客様の心に入っていきます。

C:首を横に振る、「いいえ」のNOの返事・・・これにも共感します「そうですよね。たくさんあるから、迷っちゃいますよね」 この共感がクッションになって、お客様は喋りやすい気持ちになってくれます。なので、「どのようなものをお探しでいらっしゃいますでしょうか?」と質問をしてみて下さい。活路が開き、セールストークにつなげられる可能性が高くなります。

さあ、きっかけを上手につかんだら、お客様の聴く耳は開いていきます。あなたの素敵なセールストークの魅力を思う存分発揮して下さい。そして、「売りたい」というオーラーを消しながら、お客様の幸せを願って、提供価値や使い方などをお伝えしていきましょう。いい成果が期待できると思います。

☆販売を楽しみましょう!