電気圧力鍋の実演販売口上に学ぶセールストークの組立方


電気圧力鍋の実演販売口上を書き起こしてみました。後半に〔解説〕を付けております。

お客様を口説くという意味では、実演販売の口上もセールストークのひとつです。営業現場でのトークに役立つ要素がたくさんあります。お役に立てば幸いです。

みなさん、こんにちは。

みなさんは、この電気圧力鍋、もう使っていらっしゃいますか?

えっ? まだ使ったことがない・・・

教えていただいて、ありがとうございます!

ならば、ちょーど、よかったです! お客様は、ラッキーですね。

今から実演をするところなんですよ!

ううん、買わなくていいから、買わなくていいんですよ。

買うとか買わないとか、そういうことは横においておいて、

見て、聴いて、触っていってください。

試食もできますからね、この電気圧力鍋で調理した、豚の角煮の出来栄えを味わって、この電気圧力鍋の魅力に浸っていってくださいませ。

見て見て! おいしそうでしょう! 豚の角煮。

これ、私が昨晩作ったの。

あまりに美味しくて、家族も喜んでくれたから、思わず写真、撮っちゃいました!

お客様、見ていただいて、聴いていただいて、ありがとうございます!

今ですね、こっちの茶色い方で調理中なんです。もうすぐ出来上がりますからね。

さあさあ、そんな遠くにいたら、よく見えないですから。ここまで来て、よーく見て下さい。

お客様、もったいないでしょう、せっかく、このお店に来ていただたんだから。

見るだけ、聴くだけ、触るだけ、

そして、

美味しいおいしーい、豚の角煮の、お味見!

せっかくここで出会ったんですからね、

買う買わないは横においておいて、情報だけでも持って帰ってくださいませ。

お土産話にも、なりますよ。

お客様、うなずいていただいてありがとうございます! 

(近寄っていただいて)ありがとうございます。 

お客様、ご覧下さい! このお料理。

これぜーんぶ、この電気圧力鍋で作ったんです。いろいろな料理を、じょーずーに調理してくれる、とーっても頼りになる、電気圧力鍋なんです。

手間をかけずに短い時間で、おいしいの、たーくさん作ってくれるんですよ。こーんなに、いろいろ。

実は、これら、みんな、そのほんの一部。

もう数えきれないくらいの美味しいメニューを、

1年365日、まいにーち、じょーずーに、調理してくれるんです。

お客様、見ていただいて、ありがとうございます。

ところで、お客様、

この可愛らしい電気圧力鍋が、どうやって、こんなにたくさんのメニューをこなしてくれるのか、知りたくありません?

うなずいていただいて、ありがとうございます!

それじゃあ、ちょっと、ご説明させていただきますね。

この可愛らしい電気圧力鍋で、どうして、こんなにいろいろ調理ができるかといいますとですね、

実は、

この電気圧力鍋、単なる電気の圧力鍋じゃあないんです。

実はですね、

この電気圧力鍋、

おいしいこと、こんなに沢山、できちゃう、

すっごい、スグレモノなんです!

普通の圧力調理はもちろんのこと、

栄養いっぱい詰まった無水調理でしょう、

シュウマイとか茶碗蒸しとかの、蒸し調理でしょう、

それから、

これは圧力をかけずに、沸騰もさせないで、じっくりゆっくり時間をかけて調理する、スロー調理でしょう。・・これがまた、よく味が染みて、美味しいんです!

それから、炊飯。 予約ももちろん普通の炊飯器と同じようにできますから、これはもう、これ1台に、もう1台炊飯器が付いてくるのと、おんなじですね。

なんか、得した気分です。 

それに、これ、横幅22センチ、高さは25センチ、週刊誌で隠せるくらいのコンパクトなサイズ。こんなに可愛いのに、ご飯は、3合まで炊けるんですよ。お客様は普段何合炊いていらっしゃいますか? 大抵のお客様が、5合炊きの炊飯器を使っていて、でも炊くのは3合、なんですよね。なので、このサイズで充分だっていうお客様が多いんですよ。

それから、温め直しもできますからね温め直しができるって、なにかと便利なんですよ。

(指を折って)えーっと、わたくし、いくつ言いましたっけ・・・。

とにかく、圧力調理ができて、そこに、この電気圧力鍋だからできることを加えて、そしていろいろ組み合わせると、いろいろなメニューが可能になるから、

だから、今日は何をつくろうか・・って、もう悩まなくてもいいんです。

容量は1.3リットルで、ご飯は3合炊き。さっきも申し上げましたが、3合だと小さいわ、なんていうお客様が時々いらっしゃいますけど、よーくお聞きすると、実際炊いているのは3合までなんですよね。それで、結局はご購入いただいております。

サイズは、2人用にぴったりですね。おかずの内容によっては3人分かな。

これ1台あれば、1年365日、毎日のメニュー、とーっても充実して、助かります。

デザインもお洒落で、コンパクトでしょう。

たった これ1台で、こんなにたくさんの調理ができるんですよ。1年365日、まいにち、こんなふうに、いろいろなお料理、おいしくできる! 嬉しいですね。

なんか、とっても得した気分になりません? 

お客様、お客様は毎日おいしいお料理、作ってらっしゃいますでしょう。そこにですね、

これだけたくさんのレパートリーが、今日から、新たに加わるんですよ。

ですから、

1年365日、今よりもさらに、毎日おいしい、毎日充実、毎日笑顔!

ご家族も、きっとお喜びになると思いますよ。

お客様、うなずいていただいて、ありがとうございます!

それでは、使い方を、ご説明いたしますね。

聴いていただいて、ありがとうございます。

ご覧下さい。

これ、先日、私共の若い社員が作ったものなんで恐縮ですが、料理はしたことがなかったみたいで「できたできた!」って喜んでいたものです。とっても、作り易いメニューで、この製品のいいところがよく分かりますから、これを使わせていただきますね。

材料はこれです。

お鍋に入れたら、お水と、味付けはコンソメにしました。

蓋をしたら・・・この、フタなんですが、開けるときは、ここのピンをですね、ひっぱって回して開けて、閉めるときは、その逆ですね。ピンを引っ張って回さないと開かない構造になっているんです。中に圧力がかかりますからね。安全安心な構造になっています。

そしたらですね、

あとは圧力調理の時間をセットして、スタートボタンを押すだけでいいんです。あとは、この子にまかせちゃって下さい。

そしてですね、

実は、この製品の魅力のひとつが、ここにあるんですね。

実は、いくつかの調理メニューの操作を、もう予めセットしてあるんです。プリセット機能っていって、とっても便利な機能なんですよ。

実はポトフも予め、セットされているんです。

ご覧下さい、下のメニューっていうのを、押していくと、ポトフって表示されますでしょう。はい、あとは、右下のスタートボタンを押してください。

あとは、この賢い子が全部やってくれますから。

もう一回、このメニューボタンを押してみますね。

これは、ご飯を炊く時。

これは、カレー。

ピッピッピッと、押していくだけです。そうそう、取り扱い説明書を見てみましょうか。ここに全部書かれています。

メニューのところを押していくと、この取り扱い説明書に書かれている、お料理の名前が順番に表示されますから、たとえば、肉じゃがの調理なら、肉じゃがを選んで、あとは右下のスタートボタンを押すだけでいいんです。

それから、

自分好みで、もう少し柔らかめがいいとか、もう少し固めがいいとか、そういう時は、左上の圧力調理っていう所をおしてから、真ん中のメニュー/タイマーを上下に押して、圧力時間をセットすればいいんですよ、簡単でしょう。

表示は、このとおり、大きくて見やすいから、とっても、やりやすいの! こういうのって、毎日のことだから大事ですよね。

圧力調理の時間は、標準的な時間が付属のレシピ集に書かれていますから、とっても安心! これをご覧ください。

ちょっと開いてみましょうか・・・・これ、クリームシチューですね。クリームシチューは・・・たしか、早かったんです。 ワオッ! クリームシチューの圧力調理の時間は、たったの6分ですよ、お客様。

ですから、圧力がかかるまでの加熱時間と、この6分と、圧力が下がるまでの時間を入れて・・・20分から25分くらいで、できちゃうんですね。

ほんと、この電気圧力鍋、こういうのを、本当の便利っていうんですよね。

おいしくできるだけじゃあなくて、短い時間で調理できるっていうことは、

さらに、

お台所仕事がはかどるっていうことですしょう。うれしいですよね。

それに、

ガス火やIHの圧力鍋のように、火加減の調整とか、時計を気にしたりとか、もう必要はないし・・・。

ですから、食材を選んだり、調味料は何を使おうかとか、そういうことだけに集中できるんですね。だから、ますます料理が上手になるみたいですよ。

もしも、気にするといったら・・・、この赤いピン、ぐらいかな。

この電気圧力鍋はですね、圧力調理が終わると、自動的に保温になってくれるんです。

ただ、直後はまだ、中に圧力がかかっていますので、・・それを知らせてくれるのが、ここの赤いピンなんです。圧力表示ピンって呼んでいます。こっちの左の丸いのは圧力切替弁っていって、どうしても中の圧力を抜いて先を急ぎたい時だけに使うもので、通常の調理中は閉じるにしておいて下さいね。

圧力調理が終わると、中の圧力は自然と下がりますから、そうしたら、この赤い圧力表示ピンも下に下りてくれます。こんなふうにですね。

そうしたら、フタを開けてください。出来上がりです。中の圧力がきちんと下がってからフタをあけるっていう、安全安心機能のひとつです。

この電気圧力鍋の魅力は、さっきも申し上げましたが、

とても簡単に、手間をかけないで、短い時間で美味しく圧力調理ができるっていう魅力なんですが、

実は・・・、みなさん見逃しがちな、便利でいいことが、あるんですよ。

なにかといいますと、

電気で調理するっていうことは、コンロがひとつ空くっていうことですから、

つまり、お客様、

さらに、

お台所仕事が、はかどるっていうことなんですね。

その日のお料理、一品は、可愛いこの子にまかせて、お客様は他のお料理に精を出していればいいんです。そして、両方美味しい!

そろそろ開けてみましょうか・・・

ウワォー! おいしそう!

(試食していただく)

お客様、おいしいと、自然に笑顔になってしまいますよね。ご家族みんながハッピーになって、嬉しいじゃあありませんか。

召し上がっていただいて、ありがとうございます。

おいしく作って、おいしく食べて、あとは・・・、

そうそう、お手入れも気になりません? 

お台所仕事って毎日のことですものね。手間がかかったら、いやですよねー。

でも、大丈夫。

この電気圧力鍋、作るだけじゃあなくて、お手入れも、とっても簡単なんです。

この電気圧力鍋のいいところ・・・、

実は、お手入れのしやすさにもあるんです。

お客様、わたくし、なにげなくフタをとりましたが、この電気圧力鍋、本体とフタと、繫がっていないんです。ほら、こうやって、フタが全部、とれちゃう。

普通は、フタと本体はつながっていて、その継ぎ目って、炊飯器でもそうですが、汚れがたまりやすじゃあないですか。で、汚れやすいのに、お掃除しにくい・・・ですよねー。困っちゃいますよねー。

でも、この電気圧力鍋は、フタと本体とつながっていません。なので、とってもお手入れしやすんです。 洗うのは、このフタと内釜だけ。

フタは、さらに、内フタをはずして・・・

パッキンを外すことができますので、これを外して洗ってくださいね。

なので、調理の後の後片付けは、通常これだけ。あとは、たまに、フタの上の圧力切替弁圧力調理ピンをお掃除してあげるだけです。

お手入れも、簡単、時短、でしょう!

今日は、何をおつくりになりますか?

お台所仕事が、今よりも、もっと楽に、もっと楽しくなって、

おいしいもの、毎日作れるんです。

今日から、いろいろなお料理を、お客様の手で、我が家の味にしちゃってください。

おうちに帰るのが、毎日、愉しみになりますよ。

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〔解説1:流れ〕

(1)質問から入り、お客様を引き寄せて

(2)メリット(ハッピーな未来)を見せて、興味を抱かせ、

(3)そのワケを説明しながら、

(4)使い方を説明

(5)途中、ニーズの喚起(過去の負を思い起こさせる)を少し挟みながら、

(6)ベネフィットをイメージできる未来を伝える。

*ニーズの喚起が少ないように思えるかもしれません。・・・ニーズの喚起、実は日常の否定でもあります。なので、お客様の自尊心を傷つけない配慮は必要です。特に調理家電の場合、お客様が現状に自信を持っていらっしゃるか否か、不満を抱いているか否か・・・を見極めながら、取り組んでいきましょう。上記事例では、そこへの配慮をして、淡々と進めています。

〔解説2:言葉〕

1.「この電気圧力鍋、もう使っていらっしゃいますか?」

クローズドクエスチョンで、お客様に負荷をかけない答え易い質問の仕方を選択しました。

・修辞疑問文。言外に「まだ、使っていらいんですか?」を含ませて、「使う」という動詞を強調しました。

2.「買わなくていいんですよ」

・「買わされるんじゃあないのか」という警戒心を解くところから始めましょう。そのための手段としてのトークです。

・買っていただくことが目標にありますから、これを口にするの時、最初は勇気が必要です。でも、勇気をだして、複数回チャレンジしてみて下さい。お客様との距離が縮まることに気がつくはずです。お客様との距離が縮まれば、伝えたいことが伝わりやすくなります。

・伝えたいことが、きちんと伝わること。これが最も大切なことです。もしも、お客様の耳が閉じていたら、それは、暖簾に腕押しです。

・そのあと、説明によって、お客様が欲しくなったら、このセリフ、その時はもう過去のことになっています。買わなくていいと言ったことは、もう関係ありません。気にすることはありません。

以前、私が高額なミキサーを店頭実演販売しているとき、お客様から「絶対に買わないから、説明しなくていいわよ」と言われたことがありました。その時も、この作戦から入り、結果、購入いただくことができました。

3.「見て、聴いて、触っていって下さい。試食もできますからね」

・”何かを伝える” という時、常に五感全てに訴求することを意識しましょう。それを具体化したものが実演販売です。

・日常の会話の中で使う”身振り手振り”は視覚に訴えていますね。スマホで写真を見せて話をする時も、”聴覚+視覚”です。よりきちんと伝わりやすくなります。

4.「これ、私が昨晩作ったの」

・たとえ方便でも、事実と思われる事柄は、人の心に響きます。この事例、本当に私が作って、その実体験を元に話をしていますが、「昨晩」については方便です。

できるだけ、事実を話題にしてみましょう。自分、家族、友達、親戚、会社の同僚・・。聴くお客様の周りにも、同じようにいらっしゃるわけで、イメージしやすいのです。

5.「ここまで来て、よーく見て下さい」

・店頭では、お客様はすぐにその場を離れられる距離に立つのが常です。自分のペースで見たり聴いたりしたいからです。

・その距離を縮めることを「陣寄せ」といいます。おおよそ、120cm位まで、お客様を寄せてください。120cm以内まで近づくと、そこから立ち去るには、立ち去る理由が必要になります。つまり、立ち去りにくくなります。(120cmの目安:新幹線の3列シートの幅より少し短いくらいです)

・小さめのフリップを見せて「そんなに遠くにいたら見えないでしょう」と声をかけるのは、密かな作戦です。わざと小さめに作っておくのです。

6.「もったいないでしょう」

・損しないでくださいね、いう言い方です。人は、”得をとるよりも損をしないことを大事にする” という心理を意識したトークです。

7.「情報だけでも持って帰って下さいませ。お土産話しにもなりますよ」

・お客様は「私は、見るんだから、聴くんだから、この人は(スタッフ)私に何を返してくれるんだろう・・?」と、無意識のうちに思っています。そのお返しです。この程度では、効果は薄いですが、無いよりはマシです。

8.料理の写真をたくさん。

・この視覚情報で、提供価値とベネフィットが一気に伝わりやすくなります。多ければ多いほど効果があります。

・ただ、「これは何分かかるの?」「これ、煮くずれはしないの?」と個々の料理の質問をするお客様もいらっしゃいます。その時、パッパッと返答できなければ、信用を無くしてしまい販売につながりません。個々の料理についてはレシピやアレンジなど、予習は必要です。

9.「1年365日~」

・「1年中」という言い方でもかまいませんが、数字を使った方が、より心に響くとされています。聴いた人の心に残りやすく、伝聞されやすいです。

・(例)「この芳香剤、1日中香りが続くんです」よりも「この芳香剤、24時間香りが続くんです」の方が、お客様は納得しやすく、記憶に残りやすく、伝聞しやすく、なので、購買率は上がります。

10.「どうやって、こんなにたくさんのメニューをこなしてくれるのか、知りたくありませんか?」

・ここも、クローズドクエスチョンを使いました。

質問は、お客様とのコミュニケーションを繋ぐ潤滑油です。普段から、質問の内容を言葉にしておき、コミュニケーションが途切れないようにしたい時、話題を変えて自分の方にお客様を引き込みたい時などに、意識して「質問」というテクニックを使いましょう。

・コツは、直前に「(~していただいて)ありがとうございます。ところで・・・」それから質問です。

(例)「教えていただいてありがとうございます。ところで、ABCの件、もう方針は決めていただけましたでしょうか?」

「ありがとうございます」という感謝、「ところで」という話題転換、そして「質問」・・・これをセットにして使いましょう。

11.「これ1台で、こんなにたくさんの調理ができるんです」

・広告コピーの定石構文に「AなのにB」というのがあります。AとBの価値の落差でお客様の心に印象付けるテクニックです。

・「低価格 なのに 高品質」 「たったキャップ1杯 なのに この白さ」などがそうです。

・サンプルは「この電気圧力鍋、たった1台 なのに こんなに沢山調理できるんです!」と言う文章を短くしたものです。

12.「実は・・・」「さらに・・・」

・「実は・・・」は秘密の暴露を匂わせる言葉です。耳をひらかせる魔法の言葉です。

・「さらに・・・」を、提供価値をひとつひとつ伝えるときに挟んでみてください。続けて伝えるよりも、ありがたく思ってもらえる魔法の言葉です。

12.「なんか、とっても得した気分になりません?」

・感情に訴えることは、とても大切です。なぜなら、人は理屈より感情が先に動くからです。ここでは「嬉しい」「家族がハッピー」などを使っていますが、もっと多用してみたいものです。

13.「ありがとうございます」

・ことあるごとに「~していただいて、ありがとうございます」を使っています。「ありがとうございます」と言われて嫌がる人は、あまりいません。むしろ、心が開く方向に向かいます。

「ありがとうございます」は、質問と同じように、コミュニケーションを円滑にしてくれる魔法のような言葉です。お仕事以外でも、全ての場面で意識して増やしてみましょう。

14.試食のこと。

・実演販売で試飲試食を伴う場合、その味は、販売の成否を左右する大切な小道具です。もしも、美味しくなかったら、もしも(温かい方が美味しいのに)冷めていたら・・・、そのマイナスは負の感情となって、その製品そのものを否定してしまいます。

「なんだ、こんな味しかだせないのか」・・・もしも、そのように思われてしまったら・・・たとえ、食材や調味料が理由だったとしても、それはいい訳にしか聞こえません。

なので、最高の美味しさをご提供しましょう。

「こんな美味しいの、食べたことがない」という感動は、その製品を欲しくなる大きな理由になります。 たとえ、そこまでの感動がなくても「けっこう、おいしくできるのね」この言葉をお客様の口から引き出せる”美味しい試食試飲”にしましょう。

15.その他、視覚情報のこと。

・売台に敷く敷布、製品の下、小道具などの下に敷くランチョンマット。試食のカップや皿を乗せるトレー、フリップ、ディスプレイ、POPの位置・・・。全て、各々に、そこにそれがある意味を考えて配置しましょう。(解説:この頁では省略いたします)

・たとえば、上記事例は、調理家電です。なので、敷布やランチョンマットは、食欲をそがないように、暖色系を使いましょう。

16. 共感、笑顔、頷き

・この紙面では一方通行になっていますが、実際は相互コミュニケーションにより成り立ちます。そこで大切なのは、共感すること、笑顔で対応すること、頷き(共感を伝える具体的な行動)です。お客様に共感しながら、お客様を自身の価値基準の中に引き込んでいきましょう。

事例で取り上げました電気圧力鍋のHPは、https://www.siroca.co.jp/kitchen/autoclave/ です。

いい商品は、嬉しくて愉しくて、幸せな気分を連れてきてくれますね。Happy !