百人一首/月の歌/英訳・英語で味わう日本の名月/日本の月を詠んだ和歌11首

百人一首には月を詠んだ歌が11首もあります。10首に1首は月の歌なのです。多いですね。では、どのような月が詠まれているのでしょうか。千年の時を経て今日まで伝わっている「月」ですから「名月」と呼んでもいいのかもしれません。鑑賞しやすく分かりやすくするために英訳を載せました。意訳も載せました。日本の名月をご鑑賞下さいませ。

百人一首/英訳➉/嘆きつつ独りぬる夜の明くるまは/第五十三番歌 

平安時代「通い婚」という慣習がりました。夫は夜に妻の元へ行き、翌朝妻の元を後にして自分の家へ帰るのです。そんな事情を背景に、夫婦のすれ違いを妻の立場で歌った、妻から夫への恨み節です。英訳と意訳を付けて、鑑賞の楽しさを増やしました。

百人一首/英訳⑨/ながらへばまたこのごろやしのばれむ/第八十四番歌

この歌は「もしも長生きすることができたならば」という仮定で始まります。仮定は、どんなことでも可能にしてくれます。仮定(IF~)は、今生きるのが辛いと思っていたとしても、その辛さを乗り越えることができる魔法の呪文です。百人一首の第八十四番歌を「人生を乗り越える処方箋」として捉えました。英訳、意訳も付けて解説いたします。

百人一首/英訳⑧/心にもあらで憂き世にながらえば/第六十八番歌

百人一首/第68番歌/心にもあらで憂き世にながらえば~。この歌は、悲しく侘しい、人生の無常を詠んでいます。英訳をよみながら、意訳もおこない、鑑賞の幅を広げていきたいと思います。短歌への理解と、英語の勉強と、両方に役立つ、一石二鳥の記事です。

介護の詩/老人ホーム/老人ホームでの息遣いと命の灯65/詩境

老人ホームには、ニーズに合わせた、いろいろな特徴を持った施設があります。選ぶときには、各々の施設の何がどのように異なるのかを、きちんと調べることが求められます。その意識、及び準備のきかっけになればいいなと思い、老人ホーム内での一番面を垣間見るような形で、自由詩にまとめました。

方丈記を読み「方丈庵の見取り図」を再現/鴨長明が無常を綴った終の棲家

鴨長明が晩年に過ごし、方丈記を綴った住処が「方丈庵」です。その様子を、実際に「方丈記」を読みながら”見取り図を描いて再現”したいと思います。晩年に選んだ住処ですから、鴨長明の無常観は極まっていると思います。いったいどのような住処にその身を投じたのでしょうか。

介護の詩/介護の仕事で大変なこと/老人ホームでの息遣いと命の灯64/詩境

介護の仕事に対して「大変でしょう」「体力いるよね」という言い方をよくされます。どんな仕事でもその大変さはそれぞれにあります。介護の仕事で大変だなと思うのは、例えば排泄介助の大変さではなく、実は、その人の心にいかに寄り添っていけるのか...ということなのです。そこが一番難しい。その為に必要なことを、ここに記しました。

方丈記/京都を襲った元暦大地震(文治地震)の記録/無常ということ

方丈記には歴史に残る大きな出来事がいくつも書かれています。それらは歴史資料としても価値があるそうです。この記事は、その中のひとつ、1185年に京都を襲った「元暦の大地震」を取り上げました。第二十一段、第二十二段、第二十三段です。それらの原文と現代語訳、そして解説を付けました。天災による無常を考えてみたいと思います。

方丈記/人は無常な世の中・無常な人生をどのように生きたらよいのか

鴨長明が書き残した日本古典三大随筆のひとつ、無常をテーマにした「方丈記」。前半は度重なる人災・天災を記述して(史実としての価値有)無常を語り、後半では鴨長明個人の事情を記述して無常を展開していきます。ここに記した第二十四段、第二十五段は、その”つなぎ”です。前半の大きな事象の俯瞰から、人々の生活へと言及していきます。

方丈記/無常観と無常感/人生の無常をどのように生きたらよいのか

生きていると、ふと人生の無常に襲われることがあります。その時私達は「無常な人生」をどのように生きていけばよいのでしょうか。それを探るために「行く河の水は絶えずして~」の冒頭で有名な方丈記を再読してヒントを得たいと思います。方丈記は「無常」をテーマに書かれているからです。この記事では第一段から第三段までをとりあげました。