方丈記/京都を襲った元暦大地震(文治地震)の記録/無常ということ

方丈記には歴史に残る大きな出来事がいくつも書かれています。それらは歴史資料としても価値があるそうです。この記事は、その中のひとつ、1185年に京都を襲った「元暦の大地震」を取り上げました。第二十一段、第二十二段、第二十三段です。それらの原文と現代語訳、そして解説を付けました。天災による無常を考えてみたいと思います。

方丈記/人は無常な世の中・無常な人生をどのように生きたらよいのか

鴨長明が書き残した日本古典三大随筆のひとつ、無常をテーマにした「方丈記」。前半は度重なる人災・天災を記述して(史実としての価値有)無常を語り、後半では鴨長明個人の事情を記述して無常を展開していきます。ここに記した第二十四段、第二十五段は、その”つなぎ”です。前半の大きな事象の俯瞰から、人々の生活へと言及していきます。

方丈記/無常観と無常感/人生の無常をどのように生きたらよいのか

生きていると、ふと人生の無常に襲われることがあります。その時私達は「無常な人生」をどのように生きていけばよいのでしょうか。それを探るために「行く河の水は絶えずして~」の冒頭で有名な方丈記を再読してヒントを得たいと思います。方丈記は「無常」をテーマに書かれているからです。この記事では第一段から第三段までをとりあげました。

介護の詩/介護の仕事・食介/老人ホームでの息遣いと命の灯63/詩境

一人で食べれないことはないけれども、食事介助をすれば沢山召し上がれるという場合、食介は自立を妨げる過剰サービスになるのでしょうか?どうせそのうち食介が必要になるのだから、気が付いた時から始めればいいという判断は乱暴でしょうか。満腹感ほど幸せなものはないと思う私は、いつも手助けをしてしまいます。その様子を言葉にしました。

介護の詩/介護の仕事・清拭/老人ホームでの息遣いと命の灯62/詩境

私が最初に勤めたのは「住宅型」ではなく、要介護度の高い方がご入居されている老人ホームでした。そこには、終末期、入浴できない状態になってしまったご入居者様もいらっしゃいました。入浴できない場合は、身体を清潔に保つ方法として「清拭(せいしき)」をおこないます。身体を拭くのです。その時の経験を言葉にしました。

介護の詩/介護の仕事に大切な事/老人ホームでの息遣いと命の灯61/詩境

仕事の本質を語る時には、その仕事の What? How? Why?「何を?、どのように?、なぜ?」という問いにきちんと答えることが大事です。でも、介護の仕事の場合は、表面的な「きつい」「汚い」「危険」ばかりが取り沙汰されていて、最も大事なことを見失いがちです。介護の仕事の大事な事を、私自身の経験の中から探ってみました。

介護の詩/人生は順送り/老人ホームでの息遣いと命の灯60/詩境

先日は、歩行器を使ってトボトボ歩くお婆ちゃんが「順送りだから、しかたがないか...」と口にされていました。私は、久しぶりに耳にする「順送り」という言葉に昔を思い出し、感慨深くなりました。同時に、どうせ死んでいくのなら、順番なんか関係ないのに...とも思いました。この作品は、その時の、私の心の動きを言葉にしたものです。

介護の詩/遺言は虹の彼方に/老人ホームでの息遣いと命の灯59/詩境

その方は、自分の葬儀の段取りを、度々話してくださいました。そのプランは、「虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボウ)」で困難を排除して夢を追い続け、ビートルズの「オブラディ・オブラダ」で「生き続けろ」と勇気を与えてくださるものでした。最期まで凛とされたいた貴方様、ありがとうございました。

百人一首/辛い恋/恋に落ちる/恨み/失恋・悲恋/情熱/涙の人生歌

百人一首には多くの恋歌が選ばれています。その中で broken-heart いわゆる失恋や悲恋を詠った歌を六首解説しました。全部が失恋であり、辛い恋なのですが、恨み/後悔/片思い/悲恋/情熱/涙の人生歌、その思いは様々です。恋はワクワクドキドキ/ハッピーである一方、残酷な一面も持ち合わせています。味わい下さいませ。

介護の詩/お化粧が人生の華/老人ホームでの息遣いと命の灯58/詩境

認知症の貴女様はリハパン(リハビリパンツ)を手にして「あら、いい帽子になるわね」とリハパンを頭に被りました。驚いたのは私。私が初めてのケアに入った時のことでした。でも、ご家族がお化粧道具を用意したら、貴女様は目覚めました。お化粧に関してだけは認知機能は正しく働くのです。お化粧は貴女様にとって、人生の華だでした。